こんにちは、Karouです。今回は、物理演算を使って「理想の卵料理」を追求できるシミュレーター「Egg Master」を作った経緯と、その裏側についてお話しします。
きっかけは「目玉焼きの焼き加減」
皆さんは、目玉焼きの焼き加減にこだわりはありますか?半熟派、しっかり焼き派、カリカリの縁が好きな人...。たかが目玉焼き、されど目玉焼き。実は火加減やフライパンの種類、油の量によって仕上がりは大きく変わります。
「この設定で焼いたらどうなるんだろう?」という好奇心から、物理演算で卵の調理過程をリアルタイムにシミュレーションするアプリを作ってみよう、と思い立ちました。
Egg Masterでできること
主な機能
- 目玉焼きシミュレーション:温度・凝固度・メイラード反応・こびりつきをリアルタイムに計算。ガス/IH、フライパン3種類(テフロン・鉄・ステンレス)に対応。
- ゆで卵シミュレーション:5層モデルの物理演算で、7分=半熟・12分=固ゆでなど現実的な結果を再現。
- 調理支援モード:Web Speech APIによるリアルタイム音声ガイド付きタイマー。実際にキッチンで使える。
- お気に入り・共有機能:設定をBase36コードでエンコードし、URLで共有可能。
- トッピング機能:塩・こしょう・マヨ・醤油など、仕上げのトッピングも選択可能。
物理演算へのこだわり
開発で最もこだわったのは物理演算の精度です。単に「時間が経ったら焼ける」ではなく、以下のような要素を考慮したシミュレーションモデルを構築しました。
- シグモイド曲線に基づく白身の凝固カーブ
- 油の発煙点とフライパンの熱容量
- バターの水分蒸発
- 卵投入時のパン温度降下
- 卵の個数による相互影響(余熱冷却・crowdFactor)
- 食品安全温度に基づく生食リスク警告
「目玉焼きごときにここまでやるか?」と自分でもツッコみたくなりましたが、やるからには徹底的にやりたい。それが個人開発の醍醐味だと思っています。
たった1週間での開発
Egg Masterは構想からリリースまで約1週間で完成しました。最初は単一のHTMLファイルからスタートし、Firebase Hostingで公開。その後、Claude Codeの力を借りてNext.js + TypeScriptへの移行、ゆで卵モードの追加、OGP対応と、怒涛の勢いでアップデートを重ねました。
AIコーディングエージェントとの協業により、物理演算のロジック構築やUI実装が劇的にスピードアップ。個人開発者にとってまさに革命的な時代だと実感しています。
今後の展望
現在は目玉焼きとゆで卵の2種類ですが、今後はスクランブルエッグやオムレツなど、他の卵料理にも対応していきたいと考えています。また、実際の調理結果との比較検証も進めていきたいです。
「シミュレーターで試してからキッチンへ」——そんな新しい料理体験を、ぜひ試してみてください。