結論から言います。クラウドサービスの課金体系は、常に最新の状態を自力で確認しましょう。

今回、私はGoogle Maps APIを組み合わせたWebアプリの開発中に、意図せず1万円を超える課金を発生させてしまいました。これは、AI任せの実装と古い知識が招いた「授業料」の話です。

何をやらかしたのか

店舗情報をバルク取得(約3,000件)する際、取得項目(Field Mask)の精査を怠りました。その結果、意図せず「Enterpriseランク」のデータをリクエストし続けてしまい、課金額が跳ね上がってしまったのです。

経緯:古い「常識」が招いた油断

「Google Maps APIには月200ドルの無料枠が一律で存在する」という古い知識のまま開発を進めていました。しかし、2025年現在のGoogle Maps Platformは、取得する項目の種類(SKU)によって無料枠の設定が細分化されています。

特に「店舗の営業時間」などのEnterprise項目は無料枠が極端に少なく(月1,000回)、それを超えた瞬間から高額な課金が発生します。

AIが気を利きすぎたコード差分

UIの微修正中、AIエージェントに機能追加を依頼した際、AIが良かれと思って分析用の関数に「営業時間」のフィールドを追加してしまいました。コード差分の確認を徹底していなかったため、1リクエストあたりの単価が数倍に跳ね上がる「爆弾」に気づけなかったのです。

💡 教訓: AIは強力なツールですが、最終的にコードの一行がどれだけのコストを生むのか、その責任を負うのは常に開発者本人です。特に外部APIを叩くコードについては、Field Mask(取得項目)の一つ一つまで精査する習慣が必要です。

これからの対策

  • クラウド管理コンソールで予算アラートを低めに設定する
  • APIリクエストのパラメータ(特に取得項目)を明示的に絞り込む
  • AI生成コードの差分確認では「外部通信」に関連する箇所を最優先でレビューする

この体験の詳細は、noteでも公開しています。より具体的な失敗の記録はこちらからご覧ください。

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